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【Wi-Fi STATION SH-52Aの評価】5Gの実際の速度と価格を徹底レビュー

NTTドコモから発売されている5GモバイルWiFiルーター「Wi-Fi STATION SH-52A」。
実際に購入し1か月ほど経過しましたが、SH-52Aの評価が普段使いする中で見えてきました。

SH-52A

そこで今回はWi-Fi STATION SH-52Aユーザーから見た率直な評価をご紹介、端末の購入を検討している方の参考になればと思います。

「SH-52A」のスペックを徹底評価!

SH-52AのスペックはこれまでのモバイルWiFiルーターをはるかに超えるモンスター級の性能を持っています。

1、SH-52Aは大きく携帯性は低いと評価

注文して驚くのは本体サイズの大きさです。
大きさは約84mm×約157mm×厚さ 約16mm
具体的にイメージにするとロッテアーモンドチョコレートのパッケージとほぼ同じ大きさです。

他のモバイルルーター端末と比べてみるとSH-52Aの大きさが更に分かります。

SH-52Aは他のモバイルルーターよりも一回り大きく携帯性は低いと評価せざるを得ません。

参考5G対応ポケット型WiFiをおすすめしない理由!使って分かった全問題点

2、SH-52Aの端末価格は高いが月額料金は意外と安く抑えられる

Wi-Fi STATION SH-52A

Wi-Fi STATION SH-52A

Wi-Fi STATION SH-52Aの本体価格は一括で購入すると68,904円
分割にしても24回払いで月2,800円/月以上と高額です。

端末価格は高額と評価せざるを得ませんが、ドコモユーザーなら月額料金は安く抑えられます。

私の場合、ギガホで契約しているため、SH-52Aをパケットシェアパックで利用

3、5Gの通信速度は爆速、更に4Gで高速

5G環境であれば下り最大4.1Gbpsと、4Gで最速と言われる「Speed Wi-Fi NEXT W06」(下り最大1.2Gbps)をはるかに凌駕する通信速度です。

Speed Wi-Fi NEXT W06

5Gばかりに目が行きがちですが、4G環境下でも下り最大1.7Gbpsとこれも最速。
通信速度においては他の追随を許さないモバイルWiFiルーターであると評価できます。

もっともこれはカタログ値です。
実際の速度を以下で検証します。

SH-52Aの実際の速度を測定!LAN側の接続方法を変えて比較してみた

SH-52Aの速度の特徴はLAN側(SH-52A本体とデバイスとの間)の接続方法によってパフォーマンスが大きく変わることです。3つの接続方法が考えられます。

  1. WiFi(2.4GHz)
  2. WiFi(5GHz)
  3. 有線(LANケーブル)
  4. 有線(USB接続)

「SH-52A」のLAN側の設定を変えて速度を実際に測定しみましょう。

【速度比較1】2.4GHz vs 5GHz

「SH-52A」は無線接続設定を手動で行う必要があり、環境に合わせて2.4GHzか5GHzかを選択することになります。
特に5GHzは家電(電子レンジなど)の干渉を受けにくいのが魅力。

まずは2.4GHzでの通信速度です。

30Mbpsは十分実用域の速度ですが、「SH-52A」のスペックからすると遅いと評価せざるを得ません。

次に5GHzでの通信速度です。

こちらは160Mbpsとなかなか速い通信速度となりました。
2.4GHz時の5倍以上で、この速度なら「速い」と評価できます。

測定場所は他に電子機器など無く2.4GHzでも快適に通信できる環境のはずですが、これだけ速度に違いが出ます。
5GHzは法律上扱いが難しいとはいえ、これだけ違うのであれば常時5GHzで使いたくなるのも致し方ないでしょう。

【速度比較2】LANケーブル接続 vs USB接続

続いて有線接続で検証してみます。

「SH-52A」の場合はLANケーブル(イーサネット)接続とUSB接続の2通りを選択できます。
たいていのポケット型WiFiはUSB接続のみなので大きなメリットと言えます。
まずはLANケーブルです。

使用したLANケーブルはCAT6準拠(1000BASE-TX)です。

通信速度は77Mbpsと、比較的高速と評価できます。

次にUSB接続です。

市販のUSB3.0ケーブルを使い、ノートパソコン側も3.0対応ポートにつなぎました。

180Mbpsとかなり高速で通信できると評価できます。
すべての接続方法の中でも最速です。

USBケーブルを持ち歩いているのならUSB接続をした方が高パフォーマンスが期待できます。
180Mbpsと高速なのでテレワークなど仕事でハードに使う方にはかなりおすすめです。

テレワークで重いファイルをダウンロードする際やオンライン会議などでもこの速度ならノンストレスでしょう。

有線接続のため周囲の環境に影響を受けず、かつノートパソコンからの給電もできるという点を考慮するとUSB接続がベストと評価できます。

Wi-Fi STATION SH-52Aスペック上のメリット・デメリット

では、このスペック表からわかる「SH-52A」のメリットデメリットを挙げていきます。

【SH-52Aのメリット】

  1. とにかく速い。圧倒的な通信速度
  2. 豊富なLAN側インターフェイスでいろいろな機器に接続できる
  3. バッテリー容量が沢山あり長持ち

【SH-52Aのデメリット】

  1. 大きくて重いので持ち運びが不便
  2. 5Gエリアが少ないので5Gを使う所がほとんどない
  3. デザインが武骨で角ばっているので持ちにくい

カタログスペックから見えてきたこれらの項目のうち、「SH-52A」の最大のメリットである通信速度については、今の環境ではその性能を十分に発揮できるとは言い難い評価です。

4Gとの比較では通信速度に優位性があるのですが、コストパフォーマンスではやはり物足りないという評価になります。
また5Gエリアも少ないため、「SH-52A」のスペック上の通信速度を十分に発揮できる場所が限られており、高く評価はできません。

Wi-Fi STATION SH-52Aを普段使いした結果の評価

ここからは「SH-52A」の速度以外の点について、実際に使用した1ユーザーとして評価していきたいと思います。

【SH-52Aの評価できる点】

1、月額料金が安い

前述のとおり、ギガホのパケットシェアパックなら1000円程度に月額料金が抑えられます。

2、4Gでも速い

5Gエリアが限られているためほとんどの場所で4G通信です。
だだ、同じ場所で4G専用モバイルWiFiルーターを使うよりも通信速度が速い傾向があります。
これはモバイルWiFiルーターのスペックというよりもNTTドコモの通信インフラの優秀さが理由でもあるでしょう。

3、見た目がかっこいい

黒一色のボディは実際に見るとかなりかっこいいデザインです。
鏡面仕上げっぽくなっているため高級感もあります。

【SH-52Aの評価できない点】

1、バッテリー消費が異常に早い

バッテリーの消費が思った以上に早い傾向にあります。
今回の記事を書く上で速度測定を30分ほど(全10回)行いましたが、バッテリー表示が100%→82%となりました。
普段使っていてもやけに減りが早く感じるときがあります。

2、持ち運びが不便

大きくて重いのでかばんの中でもかなりの存在感があります。
長時間の持ち運びは苦痛さえ感じるほどです。

3、LAN設定切り替えに時間がかかる

LAN側の無線設定を2.4GHzから5GHzに切り替える際、写真のように気象レーダーの干渉を確認するため1分待たされます。

また、ノートパソコンとの接続も一旦リセットされるため、再度接続しなおす必要があります。1分と短いのですが、
都度この手間が発生するのは煩わしいです。
なお、5GHzから2.4GHzに切り替える逆の操作ではこのプロセスが無くスムーズです。

4、端末代が高い

ランニングコストは安いものの、購入時の端末代は驚くほど高いです。
一括で68,904円とスマートフォン中級機並みであり、24回分割にしても2,800円/月以上となるため負担感が増します。

参考【WiMAXの5Gプラン】速度、料金を比較した結果おすすめなのはここだ

5、ハイパフォーマンスを発揮できるエリアが無い

NTTドコモの5Gスポットはかなり限定されているため、せっかくのハイスペック端末の実力を発揮する機会が少ないというのが最大のデメリットです。

SH-52Aのユーザーの評価は?

各種SNSやWebサイトには「SH-52A」の評価が書かれています。
ただし、まだそれほど普及していないため評価の数は少ないようです。

このように、速度的には満足している反面、熱を持つことやデータ消費量などに不満足な評価も目立っています。

カタログスペックからSH-52Aを徹底分析!

実際に使ってみた評判は以上です。
ここからは評判ではなくSH-52Aのカタログ上のスペックを見ていきましょう。

SH-52Aのカタログ上の主要スペックを徹底比較

Wi-Fi STATION SH-52A主要スペックは以下の通りです。
比較対象としてWiMAXの最新モデルSpeed Wi-Fi NEXT WX06と比べてみましょう。

Wi-Fi STATION SH-52ASpeed Wi-Fi NEXT WX06
サイズ約157×84×16.1mm約111×62×13.3mm
重さ約280g約127g
バッテリー容量4000mAh3,200mAh
画面サイズ2.4インチQVGA320×169 カラーLCD
インターフェースUSB3.0(Type-C)
2.5GBASE-T(有線LAN)
USB2.0(Type C)
同時接続台数16台16台
メーカーシャープNECプラットフォームズ

NTTドコモの5G対応エリアをチェック!

シャープの5G対応モバイルルーター「Wi-Fi STATION SH-52A」がその性能をフルに発揮できるのは、NTTドコモの5G対応エリア内です。

エリアはいずれ現在の4G LTE網と同程度まで拡大される予定ですが、5G商用サービスの開始から当面は主要都市の人が集まるスポットに限定された展開となります。

NTTドコモのホームページによると、東京羽田空港や関西国際空港、全国のJR主要駅といった交通の拠点の他、渋谷スクランブルスクエアやユニバーサルスタジオジャパンなどの人気商業施設内、ドコモショップ大型店周辺などが対象エリアとなっています。

また、五輪会場などイベント関連施設も対象です。

高速大容量で多数同時接続可能な5Gの特性を十分に生かせる立地条件だけに、どのようなクオリティを発揮するのか、今から楽しみでなりません。

SH-52Aを契約する際のおすすめ料金プランは?

5G対応モバイルルーター「Wi-Fi STATION SH-52A」をNTTドコモで契約する際の料金ですが、以下のようになります。

プラン名内容 月額料金 備考
5Gギガホ 100GB/月のデータ利用7,650円スマホ向けプランのため音声オプションも付加する必要あり
5Gギガライト1GB~7GBの間で段階的に課金3,150円~6,150円スマホ向けプランのため音声オプションも付加する必要あり
5Gデータプラススマホのデータ容量をシェア1,000円NTTドコモのスマホ保有者向けのオプションプラン

※金額はファミリー割引などの各種割引適用前

5Gギガホと5Gギガライトはモバイルルーターを単体で契約する際の料金です。
これにオプションが付加されるため、やや割高となるでしょう。

NNTドコモのスマホを保有している場合は5Gデータプラスで契約し、スマホのデータ容量をシェアするのが賢い契約方法です。

モバイルWiFiルーター「SH-52A」の評判を総合した結果

これら評価とスペックを総合的にみていくと、現時点で「SH-52A」を買うのは時期尚早です。
5Gエリアの拡大及びファームウェアの改善で徐々に使えるモバイルWiFiルーターになると思いますが、現時点では物珍しいからという理由以外で積極的に買う理由が見当たりません。

ただし、ハイスペックであることは事実ですし、将来性の高さは言うまでもありません。
SH-52Aが本来のスペックを発揮できるようになるまでの間は4Gのモバイルルーターがおすすめです。

参考ポケット型WiFiの在庫

現在4Gのモバイルルーターも在庫不足なので在庫は必ず確認してください。

5Gまでのつなぎとしておすすめの4Gポケット型WiFiのこれ!

様々なポケット型WiFi

実際に使った評価として、「SH-52A」の5Gは、エリアが狭く実用的とはほど遠いです。
購入したとしてもほとんどが4Gでの接続になるため、現在使うとしたらはるかに安価な4Gのポケット型WiFiが現実的です。
何より端末代が68,904円と高額すぎます。

今契約するとして現実的な選択肢は以下の2つです。

1、Speed Wi-Fi NEXT WX06

WiMAXのポケット型WiFi「Speed Wi-Fi NEXT WX06」は最高速度440Mbps。
もちろん実測値はこれ程ではありませんが、やはり非常に高速です。
WiMAXのギガ放題なら無制限で使えるのも魅力。
中でも最安級のカシモWiMAXなら月額実質3903円で利用できてコスパ抜群です。

参考【口コミ有】カシモWiMAXは本当におすすめ?実際の評判を徹底検証

2、H01

クラウドSIM対応の4Gポケット型WiFiです。
クラウドSIMとはその時その時で最適なキャリア回線(ソフトバンク、au、ドコモ)と繋がるシステムの事。
キャリア回線ですから通信の安定性が高く150Mbpsと高速です。
クラウドSIM対応のH01を使うなら「ゼウスWiFi」が月 2178円~と格安です。

H01はクラウドSIMのポケット型WiFiには珍しく液晶画面があり操作しやすいです。

H01を実際に使ってみたレビューは以下を参考にしてください。

参考【ゼウスWiFiの評判】使用レポート&口コミまとめ・他社比較

かなり使いやすいポケット型WiFiです。

まとめ

今回は、SH-52Aを実際に使っている立場から評価をしてみました。
SNSではまだユーザー数が少ないせいか評価が定まりませんが、5Gのエリアが狭く高速を存分に楽しむという状況ではありません。
4Gでは高速ですが、それなら4Gのポケット型WiFiで十分では?というのが最終的な評価です。

5Gのエリアが十分に拡大した数年後にはSH-52Aへの評価も違ってくるでしょう。

 

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こーいち

元外資系ITキャリア勤務。PtoP高速データ通信事業の事業戦略を担当。その後某格安SIMのセールスエンジニア、某光回線のサポートセンターオペレーターとして勤務。無線通信回線、固定回線共に精通。 2015年からフリーランス。

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